2015年7月21日火曜日

【Azure】体験版起動

株式会社ジェニシス 技術開発事業部の遠藤 太志郎(Tacy)です。

現在はMicrosoft Azureについて連載中です。
事前調査は前回までで切り上げて、そろそろアプリの作成に入っていきましょう。

無料版を探せ

まずはAzureがどんなものか、無料範囲で検証していきたいと思います。
しかし、さっそく行き詰まる所が……。
無料バージョンが複数見つかるんですよね。



それぞれ、


  • ①体験版
  • ②一ヶ月無料版
  • ③一ヶ月無料版(別リンク)


紛らわしいわ!!

何が違うかと言いますと、
①はWebAppを本当にチョチョイとお手軽に初めて見るインスタント体験版、
②③はフルパックを1ヶ月間だけ無料で出来るコースのようです。

何でこんな構成になっているのか経緯は調べようもありませんが、恐らくは過去にそれぞれ別サービスだった頃の名残だと思われます。

今でこそAzureは「App Service」という一つのサービスに統合されていますが、昔は「Web Apps」「Virtual Machine」など機能に応じて別々に展開していました。
別々だった頃にそれぞれ別々に無料プランがあった。
その名残で、①と②のように違う無料プラン、②と③のように同じものでもリンクが違う、といった状況になっているのだと私は考えています。

やっぱりAzureと言うかクラウド業界はまだまだ発展段階なのですね。

完成された技術領域でやっていると無いことも、こういう発展途上領域だと「あれっ?」っていうことが結構出てきます。
そういうのも含めて気ままにやっていきましょう。

体験版を選択

では、上記の中から、今回は体験版を選びたいと思います。

  • http://azure.microsoft.com/ja-jp/services/app-service/web/


数秒で開始できます。とのこと。実に早いですね。
Webサイトを始めるのに必要な設定が最初から揃っている所からスタート出来るのがAzureの魅力の一つです。

次に、言語を選択します。
プランは以下。

  • C#
  • 空のサイト
  • HTML5
  • Java
  • NodeJs
  • PHP
  • Python

選択した言語のランタイムが適用された状態からスタート出来るものと思われます。

しかし「HTML5」って要は単なるhtmlだろと突っ込みたくなりましたが、これはつまり、普通のホームページもAzureに引っ越ししろというアピールなのでしょう。

「単なる普通のホームページなんて、普通のレンタルサーバにFTPでファイルを置けば十分」みたいに思っている人は多いでしょうけれども、
言語を実行しない単純なホームページでも、クラウド化する価値は十分にある!!

急にアクセスが増えても落ちませんし、バージョン管理も体系化出来ますし、高度なアクセス解析機能が使用出来るようになったり。値段も安くなるんじゃないかな?
単にHTMLファイルを一個置くだけでも技術革新はあるのです。

それはさておき、今回は言語はPHPを選択したいと思います。


作成画面

PHPを選んで、Webアプリの作成を実行します。
すると、以下のように英語版の画面に飛ばされてしまいました。


クラウド界ってこのパターンが非常に多いのですが、日本語化が中途半端なのですよ。
細部に渡って細かく日本語を整備するのが面倒だから以外に理由など考えられませんが、
むしろ「プロのSEなら面倒がらずに英語くらい読めよ」の方が正論でしょう。

下の方に進むと以下の項目があります。


前の画面で選択したPHPがデフォルトでセットされています。

ここから選択肢は2つ。

  • PHP Empty Site
  • PHP Starter Site

EmptyはHello World状態、Starterはそこそこ色々取りそろえ状態からスタートです。
今回はStarterを選択します。

Create

PHP Starter Siteを選択して、Create実行!!

この直後にサインインが求められますが、サインインしてから数秒後、サイト完成ッ!! 速いッ!!


ランダム文字列みたいなURLが出ていますので開いてみますと、以下のようなサイトが出来上がっていました。
これがスターター画面なのですね。


本当に数秒でスタート出来てしまいました。

しかし、開発者の観点からですと、「これってどうやって動いているんだろう?」まで調べておかないと意味無いです。
親切なことに、このスターターサイトはGit連動しているようなので、Gitでソースを取得してみましょう。

その結果がこちら。


なるほど。
普通にPHPですね。
既にDBにも接続されており、正にスタート状態です。

ここから先は普通にソースをプッシュしていけばサイトを作っていけるというわけです。
いやぁ、便利なものですね。

終わりに

と言うわけで、難なくサイト構築まで辿り着くことが出来ました。
ちなみに上記は体験版につき、1時間しかサイトが残留しません。

本格的には一ヶ月無料版を選ぶ必要があるので、また次回からやり直しです。

しかし、体験版により開発風景の感触を掴むことは出来ましたね。
よく出来ていると思います。

スムーズにキックオフ出来たことですし、今後も頑張って行きたいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿