2015年12月8日火曜日

【AndroidStudio】設定のカスタマイズ

株式会社ジェニシス 技術開発事業部の遠藤 太志郎(Tacy)です。

ただ今、業務都合により急ぎAndroidStudioの検証を進めています。
今回は設定の微調整を。

不便極まりない


前回の日本語が不完全なことも去ることながら、エディターを開いても行数が出ていないとか、インポートが自動で入ってくれないとか、色々不便なことは盛りだくさん。
しかしこの辺りは手動で設定することで快適化出来るようです。

今回は色々とカスタマイズ&ショートカットを把握していきましょう。

エディターに行数を表示する&空白を表示する


最初はこれ。エディターに行数の表示が無ければやり辛くてしかたありません。
空白を表示する機能も追加出来ます。
以下で設定出来ます。

  • ファイル > 設定 > Editor > エディタ > 外観

私は空白は表示しない方が好みなんですけどね。

コードのフォーマット、インポート最適化


実装していたらソースがデコボコ……。フォーマットしたい。
インポートもゴジャゴジャ。綺麗にしたい。

そういう時はショートカットで行きましょう。

  • コード > コードの再フォーマット(Ctrl + Alt + L)
  • コード > インポートの最適化(Ctrl + Alt + O)

ショートカットキーも覚えていけば効率も上がっていくでしょう。

インポートの自動セット


あれ~。上に書いてある「インポートの最適化」をしてもインポートされないぞ???
これは「不要なインポートを削除する」だけで、必要なインポートのセットはやってくれないのです。
オートインポートから「オンザフライで設定する」にしちゃって下さい。

  • ファイル > 設定 > Editor > エディタ > AutoImport

オンザフライってどういう意味なんでしょう???
まあ、自分の操作とは別の所で自動インポートが作動するという意味なのでしょうが、余り聞かない用語です。

変更したタブに*(アスタリスク)を付ける


「沢山開いたらどれを変えたか分からなくなっちゃいました♪(テヘペロ)」なんて馬鹿げたことをしないように、未保存編集中のファイルには*(アスタリスク)が表示されるようにしましょう。

  • ファイル > 設定 > Editor > エディタ > Editor Tabs

マウスオーバーでドキュメントを表示する


「あれ~? EclipseだとマウスオーバーでJavaDocが出るのに、こっちは何も出ないぞ???」

  • ファイル > 設定 > Editor > エディタ

テーマ変更


AndroidStudioの色彩を好みに変更出来るようですね。

  • ファイル > 設定 > Appearance & Behavior

お好みでどうぞ。

メモリインジケータ表示


「くそっ、メモリ不足で落ちやがる……」
AndroidStudioが今、どれくらいのメモリを消費しているのかのゲージを表示出来ます。

  • ファイル > 設定 > Appearance & Behavior

コードテンプレート


クラスを新規作成すると、真っ新な状態でファイルが生成される……。
「@Author」みたいなJavaDocコメントとか、パッケージ上部の署名などは自動セットした方が楽チンですよね?

  • ファイル > 設定 > Editor > エディタ > ファイルテンプレート

ここは会社のコーディング規約などと照らし合わせて最適化しておくと便利でしょう。

JavaDoc入力支援機能


「新しくメソッド作ったぞ。さて、JavaDocを……。えーっと、どういう記述ルールだっけ???」

JavaDocを書きたい場合は、そのメソッドをクリックして「Alt + Enter」です。


AndroidStudioのショートカットは「Alt」が多めな印象です。
特に「Alt + Enter」はJavaDoc以外にも色々出てきますので、「困ったらとりあえずAlt + Enter」を試して見ると良いかもしれません。

終わりに

他にも設定は色々ありますが、とりあえず、私が最初にザーッと設定した方が良いと思ったのはこんな所ですね。
人に依っては「Logcatの色を変える」とかまでやっている人もいるそうな。

この記事のみならず「こういうことは出来ないのかな?」という着想を持って調べて頂ければ、案外細かく要望に応えてくれるのではないかと思います。

2015年12月1日火曜日

【AndroidStudio】インストール&日本語化

株式会社ジェニシス 技術開発事業部の遠藤 太志郎(Tacy)です。

ただ今、業務都合により急ぎAndroidStudioの検証を進めています。
では、早速アプリをインストールしていきましょう。

インストール


インストールについては記事を省略させて頂こうと思います。
以下公式サイトからアプリをダウンロードして下さい。

日本語化


さて、AndroidStudioは初期状態では英語ですので、日本語化していきたいと思います。
しかしこの日本語化がちと問題。
今回のテーマは日本語化です。

調査を進めていきますと、AndroidStudioを日本語するには二種類のやり方があることが分かりました。
Eclipseの日本語化ツール「Pleades」を使用する方法と、
AndroidStudioのベースとなったIDE「IDEA」の日本語化ツールを流用する方法です。

Pleadesで日本語化


結論を言いますと、Pleadesを使用する方法はやめておいた方が良いと思います。
一応、手順をご紹介します。

まず、Pleadesの公式サイトよりプラグインをダウンロードします。


ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると「plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades」というフォルダがありますので、これをAndroidStudioの「plugins」の配下に置きます。
そして起動オプションファイルに起動引数をセットします。
ファイルは使用しているOSのビット数に依って違います。

  • 32bit:studio.exe.vmoptions
  • 64bit:studio64.exe.vmoptions

ここからが問題です。
まず、起動オプションに以下を設定しろという記事が目立ちます。

-javaagent:../plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar

でも、これだと動かないんですよね。
ダブルクリックで起動するとホームディレクトリがログインユーザのホームパスになるもんで、相対パスでは動かないのが真相だと思います。
AndroidStudioをホームパスにインストールしているとは限りませんからね。ダメダメ。
絶対パスで指定する必要があります。

さて、絶対パスで無事にパスを通したとしても、以下のエラーログが出ます。

EmptyThrowable: Short name not matched for class com.google.gct.idea.appengine.validation.ConstructorInspection: getShortName() = コンストラクター; ep.shortName = Constructor
20:25:59 NullPointerException: null

原因は分かりませんが……。
一応、日本語化そのものは作動しますが、得体の知れないエラーが継続的に出てしまいます。
ちょっとこんな状態で作業をするのはどこに落とし穴があるか分かりませんので、現時点においてはPleadesを使った日本語化は辞めておいた方が良いでしょう。

IntelliJ IDEAの日本語化ツールを流用


では、本命であるIntelliJ IDEAの日本語化ツールを使用しましょう。
GitHub上に有志の方が日本語化ツールを公開して下さっていますので、これを使用させて頂きます。


右下の方にダウンロードボタンがあるのでここからダウンロードして下さい。


これを解答すると「resources_jp.jar」というファイルがあるので、これをコピーし、
「Android Studio/lib」の配下に置きます。


これでOK。
無事に日本語化出来ました。


しかし……、ん~。
日本語化が十分とは言えませんね~……。
元々がIntelliJ IDEAの日本語化ツール。
AndroidStudioはIntelliJ IDEAをカスタマイズしたツールですから、8割方はこのツールで日本語化出来るのですけど、出来ていない部分もあるのです。

完全に日本語化するのは現時点では難しいようです。
中途半端でもいいから少しでも日本語化するか、いっそのこと覚悟を決めて全部英語のまま進めるか、ここは利用者の判断が入るところだと思います。

やっぱりこっちもちょっと不安があるかなぁ……。
だって「元からAndroidStudioを想定していない」んだから、どんなバグがあったって不思議じゃないでしょ?

幸い「resources_jp.jar」を削除すれば一発で元に戻ります。

ここはちょっとハイブリッドな方式にして、

  • 最初は日本語化して使う。
  • 慣れてどこにどんな機能があるか全て把握したら、英語に戻す。

英語でやれるなら英語でやるのが一番に決まってますからね。
自分が英語を覚えるまでの手助けツールくらいの位置づけが良いかもしれません。

終わりに


日本語化が不完全なところあたり、Eclipseと比べるとまだまだ発展途上の感は否めないAndroidStudioです。
引き続き調査を継続します。